おせち料理の歴史を振り返る

おせちは御節と書きます。本来は節会や節句にいただく料理のことなのですが、一年の行事の中で一番大きなものはお正月ですので、正月料理を指す言葉へと変わってきたのです。現在ではおせち料理は重箱に収まったものをいいますが、明治34年に書かれた東京風俗志ではお膳に供えたものを御節と呼び、重詰めしたものを食積と呼び、お膳で食べるのが一般的でした。現在のお重にいれたおせち料理が定着したのは、明治時代以降になります。

第二次世界大戦以降にデパートで販売される時にお重に入れると見栄えが良いことから始まったとも言われています。おせち料理の基本は、祝肴三種の三つ肴と口取り、煮しめ、酢の物、焼き物が入ります。これは地方によって差異がみられます。三つ肴は、関東では黒豆、数の子、ごまめ(田作り)の3種ですが、関西では黒豆、数の子、たたきごぼうです。

また、関西では睨み鯛という三が日の間は箸をつけない尾頭付きの鯛を重詰めする風習があります。おせち料理は火を通したもの、酢漬けにしたものまた味付けが濃く日持ちする物が多いです。これは、女性を家事から解放するためと言われていますが、歳神を迎えて共に食事を行う正月の火を聖なるものと捉え、神と供食をする雑煮以外は火を使う煮炊きを避けるべきという風習に基づいているという説もあります。現在では食品の保存技術も進化しており、生ものの他にマリネ等のオードブル、ローストビーフ、中華、西洋料理などありとあらゆるものがお重を彩っています。

それらを購入する人が多くなり百貨店や通販などで買い求める方が一般的になりました。おせちのことならこちら

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